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ロカビリー旋風(1950年代)

そもそもロカビリーとは?

ロカビリーは、1950年代初頭にアメリカ合衆国南部で生まれた音楽ジャンルです。
その音楽ジャンルは特定のものに絞ることはできず、ロックンロール、カントリーミュージック、ブルース、R&Bなどの影響を受けているのが特徴です。
それぞれの音楽ジャンルのビートやメロディーの作り、コード進行などが複雑に絡み合っていて、新しい音楽ジャンルとして誕生しているのです。

実際のロカビリーの演奏では、エレキギター、ダブルベース、ドラム、ピアノが使われることが多いですね。
そして、しばしばテナーサックスやトランペットなどのブラス楽器をフィーチャーすることが特徴ともなっています。

ロカビリーは、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ、エルヴィス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュなどのアーティストによってアメリカで急速に広まるようになりました。
これらのアーティストは、ロカビリーの特徴的なサウンドとスタイルを作り上げ、若い世代の音楽ファンに大きな衝撃を持って受け入れられました。
今でも多くの人に愛されているアーティストもいて、偉大な音楽における歴史を刻んだ人たちであることが分かりますね。

アメリカから少し遅れて日本でもブームに

日本ではアメリカやイギリスの音楽を積極的に取り入れるようになっていましたので、ロカビリーもすぐに輸入されます。
ロカビリーが流行る前にも、すでにロックンロールが若い人たちの間で流行していましたので下地はできていました。

その後1956年6月に、エルビスプレスリーの「ハートブレイク・ホテル」を小坂一也とワゴン・マスターズが紹介します。
この時はエルビスプレスリーをロックンロールとして紹介していましたが、この時が日本におけるロカビリーの始まりと言えるでしょう。
その後も、ロックンロールで有名になっていたアーティストがアメリカのロカビリーを好んで演奏するようになっていきます。

そして日劇ウエスタンカーニバルで、ロックンロールとは別の音楽ジャンルとして「ロカビリー」という言葉を使って音楽を紹介するようになります。
これは1958年ころのことで、ついにロカビリーというジャンルが浸透し始めたわけですね。
流行に火がついていくのを感じた、日劇ウエスタンカーニバルは、ロカビリー歌手を前面に出して売り出していくようになります。

ロカビリーブームのスター

日本では、山下敬二郎やミッキー・カーチス、そして平尾昌晃といったスターがロカビリーの中で熱狂的な支持を受けます。
最初はアメリカのスターであるエルビスプレスリーなどの曲をコピーする形で有名になり、その後、次第に和製ロカビリーができていきます。