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ハリー・ポッターブーム

ハリー・ポッターの分厚い書籍が山のように積まれた

ハリー・ポッターシリーズは世界中で大変な人気を呼んで、日本でも一大ブームを巻き起こしました。
2001年に「ハリー・ポッター賢者の石」が映画公開されたのを皮切りに、シリーズはどれもヒットとなっています。
しかも劇場での映画やDVDだけでなく、小説本や関連書籍も爆発的な人気を誇ったというのが他の映画と少し違うところですね。

2000年代にはどの書店にもハリー・ポッターに関する本が山積みされているような状態で、映画を観た人も、もう一度本を読んでその世界に浸ろうとしたのです。
その後も映画が公開される度に小説が売れ、その度にブームが起こっています。
最近は映画はともかく、本の売れ行きは以前のような勢いはありません。
それでもハリー・ポッター熱が冷めることはなく、テーマパークなどでも特設スペースが設けられるなどしています。

ハリー・ポッターがブームになった理由

ハリーポッターがブームになった理由は簡単に説明できないほど、いろいろな要素が絡み合っています。
たとえば、ストーリー自体の面白さを挙げることができますね。
ハリーポッターシリーズでは、魔法の世界での冒険、友情、愛、善悪の戦いなど、多くの要素が詰まっていて、新しいタイトルが出る度に新しい展開にハラハラさせられます。
しかも魔法やクラシックな雰囲気、人間関係など、多くの人の好みにヒットする部分が何かしらあるストーリーとなっているのです。

また、他の作品にはない独特の物語の世界観や登場人物たちのキャラクター設定がファンの心をつかんで離さないというのも大きいですね。
俳優陣も素晴らしく、世界的に見ても演技力の高い人たちばかりが集まっています。
そして、シリーズを追うごとに大人になっていく俳優たちの様子を観られるのも、ファンとしては楽しいところです。

こうした作品自体の良さということに加えて、客観的に見た時に分かるブームの理由もあります。
たとえばマーケティングのうまさで、ハリーポッターシリーズは映画化やグッズ展開、テーマパークなど、かなり広範囲にわたるマーケティング戦略が展開されました。
もともとは小説ベースですが、大々的に宣伝をして映画化を行ったことで大ヒットし、シリーズの知名度が一気に上がりました。
これが、ブームに拍車をかけたと言えます。

そして、発表されたタイミングも大きなポイントです。
ハリーポッターシリーズが最初に発表されたのは1997年でした。
この時期には、ファンタジージャンルに対するニーズがヨーロッパを中心に高まっていました。
また、ハリーポッターの登場人物たちは子供たちにとっても親しみやすく、幅広い年齢層から支持されたことがブームを引き起こした要因の一つです。