80年代後半に普及したポケベル
今では携帯電話があるので、外出中の人との簡単に連絡が取れるようになりました。
しかし1980年代は携帯電話が普及していなかったので、簡単に連絡が取れる時代ではありませんでした。
しかしポケットベルの登場によって、それが叶うようになったのです。
1980年代後半になり、ポケットベルが普及するようになりました。
ポケベルという略称の機器ですが、ポケベルを持っている人に連絡をすることが可能になったのは画期的なことだっとと言えます。
ただポケベルは携帯電話と違い、メッセージを送信することはできません。
あくまでも受信ができるだけの機器で、メッセージを送信するためには公衆電話や固定電話を使わなければなりませんでした。
ポケベルが登場する前に行われていたサービス
80年代後半になったポケベルが登場しましたが、それ以前にあるサービスが提供されていました。
NTTになる前の日本電信電話公社が、ポケベルの元となった無線呼び出しサービスを開始しました。
呼び出し信号を送信することで、着信音を鳴らすというものです。
着信音を聞いた人は、連絡があったことを知ることはできます。
しかし文字などを使うことができなかったので、固定電話や公衆電話を使って会話をしなければならなかったのです。
このサービスは個人が利用するのではなく、主に営業職のビジネスマンが使用していました。
数字を表示できるようになった
1987年になると、機器の画面に数字を表示する機能が追加されました。
この機能が追加されたことにより、これまでビジネスマンがメインで使用していた機器も個人にも普及するようになったのです。
数字だけしか表示できず、メッセージは表示させることはできません。
しかし当時の人達は、工夫をして伝えたいことを数字で表現していたのです。
例えばすぐに電話をしてほしい場合には、至急という意味を持つ49をメッセージとして送信しました。
女子高生の間でもブームとなり、メッセージを送るために公衆電話に並ぶ風景がよく見られていたようです。
携帯電話の普及でポケベルの人気低下
1995年になると、PHSが普及されるようになりました。
PHSは走っている電車や車の中では会話がスムーズにできないというデメリットはありましたが、それでも屋外にいる人同士で会話ができるようになるのは画期的だったと言えます。
1995年には契約数がポケットベルを超え、ポケベルの代わりにPHSを持つ人が多くなっていきました。
しかし携帯電話が登場し、走行中の車内では通話が切れてしまうなどPHSの持つデメリットが解消されました。
それによってPHSの契約者数は減り、ポケベルの使用者も激減していきました。