バイクブーム前の日本
1965年なり、ホンダからドリームCB450が発売されました。
当時はまだアメリカなどで好まれる大排気量のバイクは販売されておらず、バイクの売れ行きはあまりいいとは言えない状況でした。
ドリームCB450は比較的売れましたが、それでも大ヒットではありませんでした。
しかし70年代に入る頃になり、ホンダからCB750FOUR、カワサキからは900スーパーFOURが販売されたのです。
この2タイプは大排気量車で、並列四気筒エンジンを搭載し、性能面でも十分と言える商品でした。
かつてない高性能のバイクが登場したことによって、日本国内だけではなく世界中で日本製のバイクが売れるようになったのです。
その後日本は、バイク大国として世界中から注目されるようになりました。
80年代になりバイクブームに
70年代に登場したホンダと川崎のバイクは、世界中のバイクファンを魅了しました。
80年代に入ると、さらに人気は加速していったのです。
この時代のバイク販売数は70年代以上となり、最も売れた82年では新車の販売数が約320万台に達しました。
この頃は誰でも気軽に乗れる原付スクーターから2スト大排気量車まで、様々な商品が登場しています。
実は80年代は日本が好景気となり、国民の所得もさらに増えていった時代です。
高額なバイクも購入しやすくなり、また発売されるバイクの性能はさらにアップしていきました。
所得がアップし、魅力的なバイクが半年ごとに販売される時代だったので、商品が売れるというのも当然と言えるかもしれませんね。
ローンでバイクが購入しやすい時代
デザインや性能の面で魅力的なバイクですが、それでも高価なアイテムです。
80年代でも一括で購入するのはちょっと躊躇してしまう方もいたと思いますが、そういった場合でも購入しやすくなったのが80年代と言えます。
この時代になると銀行系や消費者金融系など、様々な金融機関が扱うクレジットやローンなどが気軽に利用できるようになりました。
ローン利用の際の審査も簡単だったので、働いていてある程度の収入が毎月ある方なら審査に通りやすかったようです。
高額の商品を購入したい時にも、簡単にローンを利用することが可能でした。
バイクブームの終焉がやってくる
バブルは長く続くことはなく、90年代に入ってバブル崩壊という事態になってしまいました。
空前の好景気は幕を閉じ、不景気の時代へと移っていきました。
80年代では無理をしてもバイクを購入する消費者は、返済が困難になり自己破産するケースが急増したようです。
そのため10代など若年層の場合、ローンの審査が厳しくなってしまいました。
収入が減ってローンの利用が難しくなったことで、バイクが売れにくい時代になったのです。
私もCB400Fourを購入したことがありましたが、廃車にしてしまいました。
今でも持っていたら、マニアが高く買ってくれたかもしれませんね。
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